
通勤中や仕事中にお腹の調子が悪くなる、下痢や便秘を繰り返すといった症状に悩まされている方は少なくありません。「体質だから仕方がない」「市販薬で様子を見ているけれど、なかなか良くならない」と、そのままにしていませんか?
日常的に続くお腹の不調には、「過敏性腸症候群(IBS)」などの疾患が隠れている可能性があります。原因を正しく知り、適切なケアを始めるためにも、まずはご自身の症状をチェックしてみましょう。
目次
1. 通勤電車や会議中のお腹の不調、もしかして過敏性腸症候群(IBS)?
過敏性腸症候群(IBS)とは、腸の検査をしても炎症や腫瘍といった明らかな異常が見つからないにもかかわらず、腹痛を伴う下痢や便秘が数ヶ月以上続く状態のことです。 日本消化器病学会のガイドラインによると、日本人の約10%(およそ10人に1人)がこのIBSに悩まされていると報告されており、とても身近な病気と言えます。
当院には、以下のような様々な背景をお持ちの患者様が「お腹の不調」でご来院されます。
・進学やクラス替えを機にお腹を壊しやすくなった中高生の方
・就職や異動など、環境の変化で緊張が続いている新社会人の方
・転居などによる住環境の変化で、便通のペースが変わってしまった方
・通勤時間が長くなり、電車内での下痢症状が心配で各駅停車しか乗れない方
このように、ライフステージや生活環境の変化、日々のプレッシャーは、腸の動きに大きな影響を与えます。
IBSの主な症状セルフチェック
以下のような症状に心当たりはありませんか?
□ 緊張するとお腹が痛くなり、トイレに駆け込んでしまう
□ 下痢と便秘を交互に繰り返している
□ 排便すると、お腹の痛みや不快感が少し和らぐ
□ 1ヶ月に3日以上、お腹の痛みや不快感がある状態が続いている
□ おならがよく出る、お腹が張って苦しい
複数当てはまる場合は、過敏性腸症候群(IBS)の可能性が考えられます。
2. なぜ起こる?IBSの原因と「腸内フローラ」の深い関係

IBSが起こる原因は、主に以下の2つが関係していると考えられています。
1. ストレスや自律神経の乱れ(脳腸相関)
脳と腸は、自律神経を介して密接に情報をやり取りしています。ストレスや疲労、環境の変化を脳が感じ取ると、その刺激が自律神経を通じて腸に伝わり、腸の動きが過剰になったり知覚過敏になったりして、痛みや下痢を引き起こします。
2. 「腸内フローラ」のバランスの乱れ
近年、腸内細菌叢(腸内フローラ)の乱れがIBSに深く関わっていることが分かってきました。食生活の偏りや過度なストレス、睡眠不足などで善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れると、腸のバリア機能が低下し、お腹のトラブルが出やすくなります。3. 「最初からIBSと決めつけない」当院が精密な検査を重視する理由
お腹の不調が長引くとき、大切なのは「最初からIBS(過敏性腸症候群)だと決めつけないこと」です。お腹の不調が続く際、「ただのIBS(ストレス)」と最初から決めつけず、別の疾患を疑うことが大切です。
実際に当院でも、他院で長年IBSとして内服治療を受けていた方が、大腸カメラの結果「潰瘍性大腸炎」と判明したケースがありました。ご本人に血便などの自覚症状がなくても、適切な治療へ切り替えることで長年の不調が劇的に改善しています。
このように、分かりやすいサインがなくても重大な病気が隠れていることがあるため、まずは「他に病気が潜んでいないか」を適切に検査し、確認することが非常に重要なのです。武蔵浦和にあるジェイズ胃腸内視鏡・肛門クリニックでは、症状の根本原因を正しく見極めるために、以下のような専門的なアプローチを行っています。
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苦痛の少ない大腸カメラ(内視鏡検査):
鎮痛剤や鎮静剤を使用し、ウトウトしている状態で検査を行います。大腸がんやポリープ、潰瘍性大腸炎などの炎症がないかを医師が直接確認します。

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便中カルプロテクチン検査:
便を調べるだけで、腸の炎症の度合いがわかる体に負担のない検査です。IBSか炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎など)かの鑑別に非常に役立ちます。
▶詳細はこちらもご参照ください
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腸内フローラ検査(MicroBio Meなど):
ご自身の腸内細菌のバランスを解析し、体質に合った生活習慣の改善点や、適切な治療法をご提案します。
▶腸内細菌検査の詳細はこちら
4. 患者様からよくあるご質問(FAQ)
Q. 他院でIBSと言われて薬を飲んでいますが、大腸カメラは受けたほうが良いですか?
A. はい、一度は内視鏡検査を受けられることを強くお勧めします。前述の通り、IBSと似た症状でありながら、実は炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎)や小さなポリープなどが隠れているケースがあるためです。検査で「異常がない」と確認できること自体が、大きな安心に繋がり、IBSの症状緩和に役立つこともあります。
Q. 学生や若い人でも、大腸カメラを受けるべきでしょうか?
A. 潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患は、10代から20代の若い世代での発症も多く報告されています。若いからといって自己判断せず、お腹の不調が数ヶ月続く場合は一度ご相談ください。当院では若い患者様にも配慮し、リラックスして受けられる体制を整えています。
▶若年性大腸癌に関するコラムもご参照ください
Q. 腸内フローラ検査は保険適用ですか?
A. 腸内フローラ検査自体は現在「自費診療」となります。ただし、症状に応じた大腸カメラや血液検査・便検査などは保険適用となるケースがほとんどです。まずは保険診療の範囲内で、他の隠れた疾患がないかをしっかり調べることが第一歩となります。
5. 診察・検査の流れ
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ご予約・WEB問診へのご記入:
24時間受付のWEB、またはお電話でご予約ください。当院では「WEB問診」を導入しております。事前にスマートフォンやパソコンから症状などの詳細をご記入いただくことで、当日の受付から診察までがスムーズになりますので、ご協力をお願いいたします。 -
診察(追加の問診):
ご記入いただいたWEB問診の内容を拝見した上で、医師が追加の問診や診察を行い、さらに詳しく患者様の背景や症状を伺います。 -
検査のご提案:
症状やこれまでの経過に合わせて、血液検査、便中カルプロテクチン検査、大腸カメラなどをご提案します。 -
結果説明と治療方針の決定:
検査結果に基づき、お薬の処方や生活習慣・食事の改善アドバイスを行います。
6. さいたま市エリアで胃腸の不調にお悩みなら、ジェイズ胃腸内視鏡・肛門クリニックへご相談を
ジェイズ胃腸内視鏡・肛門クリニックは、武蔵浦和駅から徒歩4分の通いやすい場所にございます。武蔵浦和周辺にお住まいの方はもちろん、さいたま市(浦和・大宮など)全域をはじめ、戸田市、蕨市、川口市、朝霞市、上尾市など広域からのアクセスも便利です。
学校生活や新しい職場、日々の通勤時などにお腹の不安を抱え、「どこに相談すればいいかわからない」という方は、ぜひ一度当院の専門医にご相談ください。単に症状を抑えるだけでなく、背景にある原因を見極め、あなたの症状を改善するためのサポートをいたします。
まずは、[ジェイズ胃腸内視鏡・肛門クリニックのWEB予約ページ]より、お気軽にご予約ください。

遠方からお越しの方にも、スムーズかつ安心して検査を受けていただける診療体制を整えております。
7. まとめ
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長引く下痢や腹痛は、学生や新社会人など環境の変化によるストレス(脳腸相関)や「腸内フローラ」の乱れが一因となる。
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始めからIBSと決めつけず、出血自覚の乏しい潰瘍性大腸炎など「他の病気が隠れていないか」を適切に検査・確認することが極めて重要。
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当院ではWEB問診の導入や鎮静剤を用いた苦痛の少ない大腸カメラなど、受診しやすい環境を整えています。
【引用文献・参考文献】
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日本消化器病学会『過敏性腸症候群(IBS)診療ガイドライン2020』
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Enck P, Aziz Q, Barbara G, et al. Irritable bowel syndrome. Nat Rev Dis Primers. 2016;2:16014. Published 2016 Mar 24.
【免責事項】
本コラムは一般的な医療情報の提供を目的としており、特定の疾患の診断や治療を代行するものではありません。症状には個人差がありますので、気になる不調がある場合は、必ず医療機関を受診し医師の診断を受けてください。
ジェイズ胃腸内視鏡・肛門クリニック
理事長 柴田 淳一
東京大学大学院修了 医学博士
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本大腸肛門病学会専門医・指導医
日本消化器病学会専門医
日本消化器外科学会専門医
消化器がん外科治療認定医
浦和医師会胃がん検診読影委員 など
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