
「胃カメラを受けなきゃいけないけれど、あの『オエッ』となるのが本当に嫌で……」
「初めての検査。鼻からと口から、どっちを選べばいいか分からない」
当院を受診された患者様に胃カメラ検査をご案内する際、このようなご不安の声をよくお聞きします。過去の苦しい経験を思い出したり、ご家族や知人の方から苦しいと聞いて憂鬱になるのは、決してあなただけではありません。
胃カメラは「鼻から」と「口から」とどちらがよいのでしょうか。当院では、基本的に「鼻から」の経鼻胃カメラをおすすめします。それは、胃カメラ特有の「オエッ」となる嘔吐反射が抑えられ、圧倒的に「鼻からの検査(経鼻胃内視鏡)」がラクだからです。一方で、鼻の奥の構造によってカメラが通りにくい方には、「極細スコープをあえて口から入れる検査」をご提案しています。
「みぞおちの痛みが2週間以上続いている」
「少し食べただけでお腹がいっぱいになる」
「40歳を過ぎて一度も胃カメラをしたことがなく不安」
こうした日常で感じる不調や不安をそのままにせず、ぜひ胃カメラ検査を受けることを考えてみませんか。ここでは、年間4000件の胃カメラを実施し、すべての検査で内視鏡AIを活用している専門医の視点から、「鼻」「口」それぞれの検査の特徴や、苦痛を和らげる工夫を解説していきます。本記事が、少しでも検査へ踏み出すための判断材料となれば幸いです。
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目次
1. 根本的な違いは「嘔吐反射(オエッとなる感覚)」の起こりやすさ
「鼻から」と「口から」の最大の違いは、カメラの通り道です。
口から入れると、異物を吐き出そうとする防御スイッチがある「舌の付け根(舌根)」にカメラが直接触れるため、反射的にオエッとなってしまいます。
一方、鼻からのルートは舌の付け根を通らず直接のどの奥へ入るため、嘔吐反射が全くゼロになるわけではありませんが、格段に起こりにくくなります。
2. ひと目でわかる!「鼻から」と「口から」の比較表
それぞれの検査には得意な分野があります。当院の最新設備を基準とした比較表を作成しました。
| 比較項目 | 鼻から (当院の極細スコープ) |
口から (一般的な通常径スコープ) |
|---|---|---|
| カメラの太さ | 約5.4mm(うどん程の細さ) | 約9〜10mm(人差し指程の太さ) |
| 嘔吐反射 (オエッとなる感覚) |
非常に少ない | 起きやすい |
| 画質 | 4K・AI技術により通常径とほぼ同等 | 良好(拡大観察が可能) |
| 組織検査(生検) | 可能(ピロリ菌やがんの鑑別も十分可能) | 可能 |
| こんな方に おすすめ |
苦痛を抑えてラクに検査を受けたい方 | すでにがんが強く疑われ、精密な鑑別が必要な方 |
「口からの太いカメラ」が必要なケースとは?
口から挿入する太い内視鏡の最大のデメリットは苦痛を伴うことですが、優れている場面もあります。それは、すでにがんが疑われる病変に対してさらにズームして調べる「拡大観察」を行う場合や、ポリープ切除などの「内視鏡治療」を行う場合です。(※治療は主に入院設備のある病院で実施されます)
そのため、病気があるかどうかのチェックを目的とする場合は、鼻からの極細カメラで十分な診断が可能です。
3. 当院の「鼻からの胃カメラ」3つのこだわりと特徴
当院では、患者様の苦痛を最小限に抑えるため、オリンパス社の最新鋭・極細内視鏡「GIF-1200N」を使用しています。
① すべての検査に「AI」と「4Kモニター」を導入
カメラの先端はわずか5.4mmと極細ですが、当院では年間4000件すべての検査において、高精細4Kモニターと「内視鏡画像診断支援AI(人工知能)」を組み合わせて使用しています。
これにより、微小な早期がんの見落としを徹底的に防ぎ、口からの太いカメラと全く変わらない質の高い検査を実現しています。
② 「鼻から入らない」を極力減らす熟練の技術
鼻の穴の大きさではなく、奥にある「鼻甲介(びこうかい)」という骨の構造によってカメラが通過できるかが決まります。
一般的には10〜20人に1人は入らないと言われていますが、当院では最新スコープと豊富な実績に基づき、どうしても入らない方は「100〜200人に1人」とごくわずかです。
他院で「鼻からは無理」と言われた方でも、当院でもう一度確認すると鼻からで胃カメラができたというケースも多数ありますので、受診の際にご相談ください。
③ 鼻血や花粉症への柔軟な対応
胃カメラが通るルートは、日常の鼻血がよく出る場所(キーゼルバッハ部位)とは異なるため、普段鼻血が出やすい方でも問題なく挿入できることがほとんどです。 また、花粉症の時期でも特別な薬を使わずに挿入できるケースが大半です。
もしご不安な方は、時期をずらしての検査が可能かどうか、検査前の診察にてどうぞお気軽にご相談ください。
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4. 「鼻から」が出来なくても大丈夫! 極細スコープを使った「口から」の検査
「どうしても鼻からは怖い」「以前、鼻からで痛い思いをした」という方には、無理に太いカメラを使うのではなく、鼻用の極細スコープ(5.4mm)を「口から」挿入するという対応をしています。
通常の太いカメラ(約9〜10mm)を口から入れるよりも、はるかに苦痛を抑えながら確実なチェックが可能です。
5. 嘔吐反射をより抑えて胃カメラを受けたい方へ(鎮静剤の選択肢)
鎮静剤は苦痛を和らげる反面、血圧や呼吸への影響などのリスクを伴います。そのため当院では、安全性の高い「局所麻酔(鼻やのどの麻酔)のみ」での極細スコープ検査を基本としています。
しかし、「20〜30代で初めて胃カメラを受ける方」には、経鼻(鼻から)の胃カメラに鎮静剤を併用する方法を積極的にお勧めしています。
実は医学的な研究(※)においても、「年齢が若い」「事前の不安が強い」方は、嘔吐反射や苦痛を強く感じやすいことが分かっています。このような方については、鼻からの検査であっても、初回はどうしてもオエッとなってしまうケースが少なくありません。
最初の検査がトラウマになると、将来年齢を重ねて再度検査が必要となった時に胃カメラ検査を避けてしまい、重大な病気を見逃す恐れがあります。だからこそ、若い世代の初回検査では決して無理をせず、「経鼻+鎮静剤」で反射をしっかり抑えることが重要だと考えています。
なお、当院の鎮静剤は完全に眠らせるのではなく、「嘔吐反射を和らげつつ、ご自身も一緒にモニターを見られる程度」の適度な効き目を目指しています。細いカメラとの組み合わせにより、薬の量を最小限に抑え、安全性とラクさを両立させています。
※参考:Campo R, Brullet E, Montserrat A, et al. Identification of factors that influence tolerance of upper gastrointestinal endoscopy. Eur J Gastroenterol Hepatol. 1999;11(2):201-204.
6. 専門医が答える!よくあるご質問(FAQ)
Q. 結局、自分にどちらが合っているか分かりません。
A. ご安心ください。最終的には事前の診察や内視鏡検査当日に実際に医師が鼻をスコープで確認し、最適な方法で対応いたします。以下の目安も参考にしてみてください。-
オエッとなるのがとにかく怖い ➔ 鼻から(極細スコープ)
-
他院で鼻から入らなかったが、もう一度試したい ➔ まずは鼻からトライ
-
以前、鼻から入れて痛かった ➔ 極細スコープを口から挿入
-
不安が強すぎる・反射を和らげてリラックスして受けたい ➔ 極細スコープ + 鎮静剤の併用
Q. 胃のポリープがあると指摘されました。鼻からのカメラでは切除できないと聞いたのですが。
A. 鼻からの極細スコープでも、組織を一部採取して悪性かを調べる「生検(せいけん)」は十分に可能ですのでご安心ください。 実は、胃にできることの多い胃底腺ポリープは悪性化(がん化)することがほぼないため、切除する必要がありません。万が一、腫瘍性のポリープが疑われ切除が必要な場合は、出血リスクを考慮して入院設備のある大きな病院での治療となります。そのため、「念のため切除できるように」と、あえて苦しい太いカメラを選ぶ必要はありません。
7. 胃のお悩みは、お気軽に当院までご相談ください
胃がんは、早期発見できれば決して怖い病気ではありません。一番もったいないのは、検査への恐怖心から受診をためらい、病気の発見が遅れてしまうことです。
当院では、年間4000件の検査実績と内視鏡AI技術を駆使し、患者様一人ひとりのご不安に寄り添った「苦痛の少ない、見落としのない検査」をお約束いたします。
▶︎ [ご来院から検査終了まで。当院の胃カメラ(内視鏡)検査の詳しい流れはこちら]
▶︎ [さいたま市にお住まいの方は、市の胃がん検診制度をご利用いただけます。詳細はこちら]
「平日は仕事が休めない」という働き盛りの方のために、土曜・日曜の胃カメラ検査にも対応しております。JR武蔵浦和駅から徒歩4分とアクセスしやすく、さいたま市(南区、浦和区、大宮区など)をはじめ、戸田市、蕨市、川口市、朝霞市、上尾市など広域からも多くの患者様にご来院いただいております。
不調をそのままにせず、どうぞ安心して、ジェイズ胃腸内視鏡・肛門クリニックへご相談ください。あなたの勇気ある一歩を、スタッフ一同全力でサポートいたします。
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※免責事項:本コラムは一般的な医療情報の提供を目的としており、特定の疾患の診断や治療を代行するものではありません。気になる症状がある場合は、必ず医療機関にて医師の診察を受けてください。
ジェイズ胃腸内視鏡・肛門クリニック
理事長 柴田 淳一
東京大学大学院修了 医学博士
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本大腸肛門病学会専門医・指導医
日本消化器病学会専門医
日本消化器外科学会専門医
消化器がん外科治療認定医
浦和医師会胃がん検診読影委員 など
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